エリサさんが国を出て、あの店があった場所は今では改装されて民宿に変わった。
時々無意識にその前に立っていて思わず笑ってしまう。




レオさまにはこっぴどく怒られて。
僕は再びユキさまの騎士としてあの場所に戻った。




もう僕は迷わない。





大切なものが増えたから。






大好きな人たちの思いを知ったから。







時々やってくる可愛らしい字が綴られたおしゃれな便箋。
そこに綴られるたくさんの愛を胸に。






どうかその日まで元気でと。







僕の隣で彼女が笑ってくれる日は、もう少し先のお話。