「フランさまがお店に来てくれる日をいつも待ちわびていて、来てくれたときは嬉しくて・・・。私は、幸せでした」
「エリサさん・・・」
「フランさまの笑顔が好きで、話してくれるお話が好きで、ずっとずっと・・・そうしていたかった・・・」
溢れだした涙を拭い、笑顔を向けるエリサさん。
「私のために戦ってくれた事も・・・っ!嬉しくてっ!私のせいで怪我をしてしまったのに・・・それなのに嬉しいなんて思う自分が・・・恐ろしくてっ」
強く。
腕の中に抱きしめていた。
放したくないと。
このまま溶け合って一つになればいいのにと。
途方もない想いに駆られて。
「僕も、あなたが好きでした。あなたの笑顔に会いたくて、自然とあなたのところに足が向いていて・・・。あなたを知りたくて、もっと、側にいたくて・・・っ」
「フランさま・・・っ」
「気持ちは、同じだったんですね」
ならばもう。
迷わない。