「・・・レオさまの命令を無視してユキの事助けに行ったんだよ」

「え・・・」

「騎士としてじゃなくて、一人の男としてでも助けに行くって」




カイ・・・。
カイを見るけど、カイは私の事はちらりとも見てくれず顔を俯かせたまま。




「・・・カイ、お前の騎士の任を、解く」

「え!?」




レオの言葉に、声をあげたのは私。
騎士の任を解くって。




「どうして!?」

「ユキ、お前が口出すことじゃない。部屋に戻れと言っただろう」

「だって、それ、私のせいでしょう!?私が、あんな奴に捕まらなければ!」




そうすれば、カイが命令を無視することなんてなかったんだから。
私のせいで。