「ユキ!!よかった!」




城に戻ると、フランが勢いよく抱きついてきた。
その向こうにはグレンやノアの姿もある。
そして、その向こうにレオの姿も。



「・・・レオさま」



カイが、神妙な面持ちでまっすぐレオのもとに行く。




「勝手なことをしてすみませんでした。どんな罰でもうけます」




深く、そう頭を下げた。
どういうこと?



「え・・・?」

「フラン、ユキを部屋で休ませてやれ」

「うん・・・。行こう、ユキ」




フランが私の背中に手を添え、歩き出そうとする。
でも、私はさっきのカイの言葉が引っかかって振り返る。




「ねぇ、どういう事・・・?」




フランに、尋ねるとフランは困ったように笑った。