1週間後、私は再び休暇で城下に来ていた。
あまり、城にいたくない。
前ほど、レオといても傷つくことはなくなった。
カイのおかげだろうか・・・。
カイ・・・。
あの言葉は、本心なんだよね・・・?
あれは、私の事を好きでいてくれてるってこと・・・なんだよね?
あれからバタバタしていてカイとも騎士の仕事以外で関わっていない。
話そうにも、気まずさが先行して話せないのだ。
私にとってのカイはいったいなんなのだろう。
同じ騎士の仲間?
それはそうなのだけど。
まさか、カイにそんな風に見てもらえるなんて思ってもみなかった。
カイは私に負い目があるだろうし。
きっと、私の姿なんて見たくもないと思ってた。
でも、そうじゃなかったのかな。
好きだって思ってくれるってことは、そうなんだろう。
私にとってカイとは。
なかなか、答えは出そうになかった。


