「なんだよ、フラン。ボーっとしてさ」



ちょうど休憩時間が重なったノアと食堂で会った。
相変わらず、逞しい肉体に嫉妬してしまう自分。



僕は背が低くて、どちらかといえば童顔だ。
戦闘に関しては引けを取らないと思っているけど。
この見た目だから、バカにされることも少なくない。



それに・・・。




女の人はきっと、ノアのような背が高くて筋肉があって逞しい男らしい方がきっと好きで。
きっと隣に並ぶのだって、僕なんかよりもノアの方が似合ってて。



特に、あんな綺麗なエリサさんの隣は――――――。





「え」





そこまで考えて頬杖をついていた手を外す。
今、なんて。



僕、今、なんて。




エリサさんって・・・?