「ごめん・・・カイ・・・」
「・・・いや。俺は別に・・・」
「・・・レオのところにいってたの。婚約者の話、確かめたくて・・・」
私は、ポツリポツリと話しはじめた。
「別に、話してくれなくてもいいぞ?」
「・・・ううん。話したいの」
「そうか」
「本当だった・・・。レオは、国のためにもそうするのが最善だからって」
「・・・そうか」
カイは、一言そう言うだけで、なにも言わなかった。
でも、それでよかった。
ただ聞いてくれるだけで十分だったから。
「覚悟してたつもりだったのに。わかってたはずだったのに、・・・いざこうなると、取り乱しちゃった・・・。全然、わかってなかったんだね」
そう言って笑うと、カイは切なそうに眉を寄せた。
「でも、気持ち切り替えなきゃ。仕方ないことだもんね。レオは王さまで、私とは住む場所もなにもかも違う人なんだから」
仕方ない。
そう思わなくちゃ。


