「お前・・・、なんで泣いて・・・」
「・・・カイッ・・・」
戸惑ったような、苦しげに歪まれた表情。
私はポロポロと涙を零す。
止められない涙。
カイは戸惑ったようにうろたえながら、そっと私の背中をさすってくれる。
ぎこちない手が背中を撫で、その温かさに涙がさらに溢れだす。
「・・・どうした?」
「・・・うっ・・・ううっ・・・、レ、レオがっ・・・」
話そうとするけど嗚咽が邪魔をしてうまくしゃべれない。
喋ろうとすると思いだされさらに涙が溢れて余計にしゃべれなくなった。
「・・・わかった。もう、喋るな。ここじゃ、迷惑だから・・・俺の部屋に行くか?」
「・・・うん」
カイに連れられ、カイの部屋に入る。
カイは私を椅子に座らせるといったん外に出て行った。
しばらくして戻ってくると手にはカップ。
私の前にカップを置く。
中には紅茶が入っていて、湯気を立てていた。
「それ飲んで、少し落ち着け」
「・・・う、ん・・・」
私は深呼吸をしてカップを持つと紅茶を一口口に含んだ。
紅茶の香りと温もりが少し心を落ち着かせてくれる。


