「え・・・?」
その報せは、突然だった。
決定事項のように告げられたその事実に、私はしばらくなんのことだかまったく理解できなかった。
「ですから、レオさまの婚約者であるマリア様がいらっしゃいます。婚姻に向け、しばらくこちらに滞在されるので、諸々よろしくお願いしますね」
婚約者・・・。
そう言う話が出ていることは知っていた。
でも、噂程度だと思っていた。
でも、それじゃあ、決定事項みたいじゃない。
本当に、決まってしまっていることみたいじゃない。
グレンと会った目はすっと反らされ、私は言葉を失う。
そんな・・・。
レオは、私の事想ってくれてると思ってた。
婚約者の話だって、不安だったけど、心のどこかではレオがどうにかしてくれるんじゃないかって・・・。
私の思い過ごしだった?
勘違いだった?
唇を噛みしめていないと、泣いてしまいそうで。
必死に涙を抑え込んだ。


