「ここにいる限り、忘れることはできないだろうしな」
「・・・うん」
ここには当事者が多すぎる。
忘れたくても忘れられない。
逃げたくても逃げられない。
それが、カイに対する罰なんだ。
「カイは、ちゃんと裁かれたかったのかな」
「どうしてそんなに、カイを気にするんだ?」
「え・・・?」
どうして・・・?
どうしてって、そりゃあ・・・。
私は、当事者の一人で。
私とカイは、いわば被害者と加害者の関係で。
でも、私はもうカイの事加害者なんて思っていない。
騎士として仲間として受け入れたいのに。
「仲間だって、思ってもらいたいから、だよ」
「ああ、そうだな。今のあいつは、危ういもんな」
本当に、それだけ?
自分がわからない。


