未知の世界3


その手を見ると、それは幸治さんだった。




へ?




「こうやって」




と私と向き合ったままた私の浴衣の端を左右に広でた後、閉じて私に抑えるように言う。




両手に帯を持った幸治さんは、私に抱きつくように、私の背中から正面に向かって帯を回す。




幸治さんの息がかかるくらい近い。



私は顔が真っ赤になっていることに気づいた。



そして、私を反対に向かせると、後ろで帯を結び始めた。



「あーーー、診察するから、このままにしとくな。」



と言うと、真っ赤な顔をしている私を横にさせた。



帯をしていないから、下着まで見えそう。



幸治さんがゆっくり私の浴衣を開く。



肩にかかった浴衣を広げる。



うまく下半身が見えないようにすると、聴診器で胸の音を聴き始めた。



「大丈夫だな。」



と言い、今度は開いた浴衣を再び前で閉じた。