未知の世界3


「着いたばかりだけど、浴衣に着替えて横になれ。




少し診察するぞ。」




と言われ、私は言われた通り浴衣に着替えることにした。




あっ!




この部屋、一つしかないから、着替えはここしかない。




と気づくと、幸治さんをチラッと見た。




幸治さんはテレビを見ている。



私は幸治さんが振り向かないように、



「こ、幸治さん。こっち見ないでくださいよ。」



と言うと、幸治さんは、



「何を今更。まぁいいわ。」



と言い、テレビを見たままだった。



私は慌てて着ていた服を脱いで、浴衣を手にとった。



浴衣を羽織って、帯を手にする。



ん?これどうやるんだろう。




腰に巻いて見るけど、いまいち縛り方がわからない。



いろいろやってみるけど、うまくできない。



そんなことをしていると、すっと私の手にしていた帯に手が伸びてきた。