「鈴木さんっ!どうかしましたか!?」
といい、私の咳を聞いた看護師さんが部屋に入ってきた。
「発作ね!大丈夫だよ。すぐに楽になるからね。」
といい、ナースコールで喘息が出てることを伝える。
「ゆっくりはこうか。」
「ヒーヒーヒーヒーヒーヒー」
私は、看護師さんの指示を聞けないほど、呼吸困難に陥っていた。
すぐに扉が開くと、誰だかはっきりわからないけど、先生が入ってきた。
「苦しいね。
大丈夫だよ。すぐに楽になるからねー。」
なんだかとても落ち着いた声。でも、私はそれどころではない。
「薬出すから、ゆっくり落ち着いて吸ってごらん。
スーハー、スーハー」
と先生が落ち着いて指示をするけど、うまくいかない。
「ゲボゲボゲボゲボゲボゲボ。ゲボゲボゲボゲボゲボゲボ。」
「焦らなくていいよ。
かなちゃん、まずは僕の顔を見てみようか。」
と言われるけど、咳が出るたびに体は痛む。
痛すぎて涙が出てくる。涙で前が見えない。
だからといって、手を動かして涙を拭えない。
「かなちゃん、大丈夫だから。」
と言われると、先生は私をギューっと私に抱き着いた。
ビクッ!
と突然のことで、再び昔の恐怖を思い出す。
怖いよ。やめてよ。
と思っても、呼吸が荒くて先生の体を避けることもできないし、声を出せない。
すると耳元で、
「大丈夫。大丈夫。」
と言われ、背中をゆっくりしっかりと先生の手の平で上下にさすられた。
私は呼吸困難に陥って、先生に抱き着かれて、パニックになっていたけど、先生に背中をさすられて、いつのまにか落ち着きを取り戻していた。
「ケホッ、、、ケホッ」
しゃっくりみたいに、定期的に咳は出るけど、呼吸は落ち着き、ようやく涙もとまり、先生の顔を見ることができた。



