その日、いつものように研修を終えて医局を出ると、夜の22時だった。 今日はニックも一緒に残っていた。 「かな、一緒に帰ろう。」 と言われ、途中まで一緒に帰ることにした。 「ね、そこしだけ座って話ししない?」 ニックが私に聞いてきた。 「いや、もう遅いから。」 と私は断ったけど、どうしてもとニックがしつこくて、私は渋々承諾をして、ニックのあとに続いて行った。 ニックが向かったのは公園だった。 こんなところに公園があったんだ。 そこは通りから少し離れたところにある公園だった。