「俺は数年前から、いやきっとかなに出会った頃から、ずっとかなのことが好きだった。 かなも同じ気持ちだ。 でも、血のつながりはないけど、以前は戸籍上では兄妹だったこともある。 だから、俺は今回、おやじとおふくろにちゃんと認めてもらった上で、交際したいと思ってる。 俺たちのこと、認めてくれないか?」 数分の沈黙の後、お父さんが口を開いた。