土曜日、ニックと約束の日。
昼前にニックの言う公園へ向かった。
約束の時間の10分前には着けるように家を出たが、約束の場所には、すでにニックの姿があった。
「ニック、お待たせ。」
「やぁ、かな。
今日は二人で遊べるね!」
ニックは嬉しそう。
「うん、たけるが来れなくなって残念。」
「そう?っていうか、かなってたけるとどんな関係なの?」
私は何も考えず、
「たけるは大学で一番仲のいい友達だよ!
もう一人仲のいい子はいるけどね。」
「そうなんだ。まぁいいや。
今日はここの近くのテーマパークに行くけどいい?」
「へぇ、そんなところがあるんだ。」
私はアメリカに来て数日、病院以外は全く外に、出てなかった。
久しぶりの遊園地に、心が弾んだ。
「じゃあ行こう。」
と自然に私の手を引いて行く。
ん?何だろうこの手は、、、。
と思いながらも気にせず歩いた。
途中、携帯がなった。
私が出ると、それは幸治さんだった。



