未知の世界3


心臓病の女の子は、さっちゃんと呼ばれている。




さっちゃんは、私と並んで廊下を歩く。




でもなんだかさっきからキョロキョロしていて様子がおかしい。





私はそんなさっちゃんが気になった。




するとさっちゃんが、




「お姉ちゃん!あれっ!」




と言い、窓の外を指差した。




私は、その指差す方をみると、次の瞬間、さっちゃんが走り出した。




私もすぐに駆け出した。






幸いさっちゃんが走ったのは5メートルもなかった。




けど私は、心臓病のさっちゃんに異変が起きてもいけないと思い、すぐに心電図の検査室へおんぶして連れて行き、心電図の担当の先生に話した。




すぐに心電図検査と、担当医の幸治さんがやってきて聴診した。




また幸いにもさっちゃんの心臓に異変はなかった。




私は小学生のやることが全く分からず、悪戦苦闘した。