未知の世界3


「診察しようね。」



と優しく幸治さんがいっちゃんに話しかける。



いっちゃんはぐったりしている。発作で疲れたようだ。




「しばらくベッドの上から降りないようにね。」



と聴診を終えた幸治さんが、いっちゃんの頭を撫でながら話す。




「お姉ちゃんに本を読んでもらうのは?」




といっちゃんが幸治さんに聞く。




幸治さんは私をチラッと見てから、




「いいよ。」




と言うと、いっちゃんは



「やったぁ!」




とはしゃいだ。





私達はいっちゃんを寝かすため、ベッド離れた。






それから私は、心臓病の女の子の検査に付き添うため、部屋をでた。