未知の世界3


翌週からは小児科の研修が始まった。



研修の担当は、幸治さんではなく、早川先生だった。




「かなちゃん、やってきたね。今日から2週間、よろしくね。」




「はい、よろしくお願いします。」




医局には幸治さんもいた。




小児科では主にこどもたちと触れ合うことが多かった。




呼吸器内科のときのように、同じ処置室で喘息患者の処置に付き合うこともする。




私は402号室の担当となった。




小児科の部屋、すごく懐かしい。
壁紙にはたくさんのキャラクター貼られている。
廊下もカラフル。看護師さんのナース服の上には保育士さんのようなエプロンが着けられている。



ナースステーションに行くと、そこにいたのはかつてお世話になった近藤さん。



「かなちゃーーーん!久しぶり!」



「近藤さん!わぁ、お会いしたかったです。」



近藤さんにものすごくお世話なった。たくさん話したいことある。



私たちは週末にご飯食べに行く約束をして、仕事にお互い戻った。