未知の世界3


夜になると幸治さんが帰ってきた。




「ただいま〜。」




玄関でお出迎えすると、




「かなぁ、聞いたぞ。」




え?何を?




私は進藤先生に診察を受けていたことすっかり忘れていた。




「今日の検査結果。進藤先生から俺にかなへ伝えるように言われたからいうけど、、、、、



来週からの研修は本当は休んでほしい。」




へ?



「だけど、それは嫌だろ。



だからくれぐれも無理するなよ。俺が監視してるからな。




検査結果はここ最近した検査のときより悪くなってる。



原因は疲れだと進藤先生も俺もみている。研修で緊張しっぱなしだしな。



研修が終わってからも検査するからな。」




はい、、、、、、




「聞くところによると、呼吸器内科の清水先生の研修で、吸入やってかなり苦しんだんだって。




まぁ進藤先生に聞いたんだけど。





そういうことちゃんと俺にも言えよ。」





あ、それで進藤先生が私を診察する気になったんだ。





私は幸治さんに、



「無理せず、頑張ります!」




というと、




「そんな頑張らなくてもいい。今は学生の身なんだから。



来週は俺がいるから、何かあれば言えよ。」




とだけ言われ、私達はリビングへ行った