未知の世界3


処置室に行くと早速、採血。



痛いと思う暇さえないほど早く終わった。




ピークフローを測定したあとは、吸入、、、、




私は流れで、気づくと吸入器の前に座っていた。







はぁ、先週悲惨な目にあったからな。



チラッと進藤先生を見る。



その様子に気付いた進藤先生が、私に、




「さあ、早くやろう。帰りが遅くなっちゃうよ。」




と言われ、マスクを渡された。



え?マスク!?完全に苦しくなるパターンじゃん。



私は渋々マスクを付けた。




パチンッ



ゴーーーーーー




っと進藤先生がスイッチを入れると機械が動き始めた。




「ゲホッゲホゲホゲホ!




はっはっはっ。




ゲボゲボゲボゲボゲボゲボ!?」




く、苦しっ!




「はぁはぁはぁ、ゲボゲボゲボ、、、、、、」




しばらくまともに息が吸えず、苦しみ続けてから、機械が止まった。





ふぅ〜。




「はぁはぁはぁ。」




息がまだ切れてる。



「う〜ん。ひどくなってるねぇ。健診も吸入も、ちゃん来てたのにね。」




と言いながら、肩で息をする私を見る進藤先生。




そんなこと言われても、、、、、




「来週からの研修はお休みして欲しいけど、、、、」





え?嫌だよ。これで最後の科目。しかも私が行きたいと思ってる小児科なんだよ。




私は半べそかきながら進藤先生を見上げた。



「う、、、、、そんな目見ないで。




しょうがない。その代わり、毎日研修後に僕のところに来て。僕がいないときは佐藤先生にお願いするから」





「やった!!ありがとうございます!」




「だけど、研修を休ませたいくらい体が悪いんだからね。」





「はいっ!」




私は嬉しかった。




それから進藤先生と別れて、帰宅した。