処置室に行くと早速、採血。
痛いと思う暇さえないほど早く終わった。
ピークフローを測定したあとは、吸入、、、、
私は流れで、気づくと吸入器の前に座っていた。
はぁ、先週悲惨な目にあったからな。
チラッと進藤先生を見る。
その様子に気付いた進藤先生が、私に、
「さあ、早くやろう。帰りが遅くなっちゃうよ。」
と言われ、マスクを渡された。
え?マスク!?完全に苦しくなるパターンじゃん。
私は渋々マスクを付けた。
パチンッ
ゴーーーーーー
っと進藤先生がスイッチを入れると機械が動き始めた。
「ゲホッゲホゲホゲホ!
はっはっはっ。
ゲボゲボゲボゲボゲボゲボ!?」
く、苦しっ!
「はぁはぁはぁ、ゲボゲボゲボ、、、、、、」
しばらくまともに息が吸えず、苦しみ続けてから、機械が止まった。
ふぅ〜。
「はぁはぁはぁ。」
息がまだ切れてる。
「う〜ん。ひどくなってるねぇ。健診も吸入も、ちゃん来てたのにね。」
と言いながら、肩で息をする私を見る進藤先生。
そんなこと言われても、、、、、
「来週からの研修はお休みして欲しいけど、、、、」
え?嫌だよ。これで最後の科目。しかも私が行きたいと思ってる小児科なんだよ。
私は半べそかきながら進藤先生を見上げた。
「う、、、、、そんな目見ないで。
しょうがない。その代わり、毎日研修後に僕のところに来て。僕がいないときは佐藤先生にお願いするから」
「やった!!ありがとうございます!」
「だけど、研修を休ませたいくらい体が悪いんだからね。」
「はいっ!」
私は嬉しかった。
それから進藤先生と別れて、帰宅した。



