病院に着くと、駐車場には看護師さん二名によるお迎えがあった。 一人は幸治さんへ。そしてもう一人と進藤先生は私と一緒に、院内に入った。 しかも私は車椅子に乗せられて。 幸治さんは、 「頑張れよ。俺は終わったら家に帰るから。」 と一言いって、私達から離れていった。 私は車椅子に乗ったまま、前も見ずにひたすらうつむいていた。