ガチャッ
あれ?鍵が開いてる。
幸治さん?
大丈夫なの?
部屋に入ると、静まり反っている。
キッチンはしばらく洗っていない食器がたまっている。
ソファに脱ぎっぱなしのシャツ。
幸治さん、相当体が弱ってるんだ。
私は急いで幸治さんの部屋へ行った。
静かに部屋に入ると、寝息を吐いて寝ている幸治さん。
苦しそう。
熱もあるみたい。氷枕、、、
私は急いでキッチンに向かい、氷枕を作った。
他に保冷剤を集めて、タオルを巻いて幸治さんのところに持って行き、頭の下や脇などに氷枕や保冷剤をおく。
これで少し様子見よう。
私は部屋を後にして、ソファの洗濯物や洗濯機に入ったままの洗濯物を洗った。
そして、キッチンで洗い物を片付ける。
そのあとに、おかゆを作った。
これで幸治さんの熱が下がらなかったら、どうしよう。
私は再び幸治さんの部屋へ行き、寝ている幸治さんのそばに寄った。
幸治さん、幸治さん、本当にごめんなさい。
私のせいでこんなふうになってしまって。
本当にごめんなさい!
私が代わりに風邪を引くから、幸治さんの熱を下げてください!
私は幸治さんの手を握って神様にお願いした。
涙が止まらなかった。
あんなにひどいことをしてしまった自分が悔しかった。
幸治さんのそばにいたいと、心の底からまた思えた。



