未知の世界3


ガチャッ






あれ?鍵が開いてる。






幸治さん?






大丈夫なの?






部屋に入ると、静まり反っている。




 
キッチンはしばらく洗っていない食器がたまっている。






ソファに脱ぎっぱなしのシャツ。






幸治さん、相当体が弱ってるんだ。






私は急いで幸治さんの部屋へ行った。




  
静かに部屋に入ると、寝息を吐いて寝ている幸治さん。






苦しそう。






熱もあるみたい。氷枕、、、







私は急いでキッチンに向かい、氷枕を作った。






他に保冷剤を集めて、タオルを巻いて幸治さんのところに持って行き、頭の下や脇などに氷枕や保冷剤をおく。






これで少し様子見よう。







私は部屋を後にして、ソファの洗濯物や洗濯機に入ったままの洗濯物を洗った。






そして、キッチンで洗い物を片付ける。







そのあとに、おかゆを作った。

 




これで幸治さんの熱が下がらなかったら、どうしよう。





私は再び幸治さんの部屋へ行き、寝ている幸治さんのそばに寄った。





幸治さん、幸治さん、本当にごめんなさい。






私のせいでこんなふうになってしまって。





本当にごめんなさい!



 

私が代わりに風邪を引くから、幸治さんの熱を下げてください!





私は幸治さんの手を握って神様にお願いした。






涙が止まらなかった。

 

  

あんなにひどいことをしてしまった自分が悔しかった。






幸治さんのそばにいたいと、心の底からまた思えた。