そんな抵抗もつかの間。 私は体が宙に浮き上がったと思うと、幸治さんに抱えられていた。 「往生際が悪いなぁ。お前が悪いんだろ?」 そうです。ごめんなさい。 でも、つかまりたくなかったの。 向かうは呼吸器内科の診察室。 その間の進藤先生は無口。 怖い。