胸のドキドキが聞こえてしまうんじゃないかと思うほど、大きな音が鳴っている。
私を再び立たせると、帯を巻いてくれて、背中で可愛く結んでくれた。
私は近くの鏡台で一周その場で回って、背中の結び目を見た。
可愛く蝶ちょ結びになっている。
「うまくできただろ?」
「はい。ありがとうございます。」
「それより、顔が真っ赤だぞ。」
と言われ、鏡を見ると、耳まで真っ赤だった。
「そんなことで真っ赤になって。
先に言っとくけど、露天風呂は一人じゃ入れさせないからな。」
「え?」
何を突然!!
幸治さんと入るの!?
「当たり前だろ、病み上がりで風呂の中で倒れたら困るからな。」
本当に!?幸治さんと二人で!!!
そんな聞いてないよ!!恥ずかしいよ。
「今更恥ずかしがるなよ。俺、お前の裸を何回見たと思ってるんだ。」
とさらっという。
そうだけど、、、、ほとんど私の意識のない時だし。
どうしようどうしようどうしよう。
と考えていると、
「とりあえず、休め。」
と幸治さんに言われ、少し横になることにした。



