保健室に着いたら、先生がいなかった。 「あー、いないな。とりあえず、ここに座って。」 靴脱いどいてー、って言われたから、ベッドの端に座って靴を脱いだ。 「うわ。」 右の足首は、普段の二倍くらいに腫れ上がっていた。 「とりあえず冷やすよ。はい。」 ビニール袋に入った氷を渡された。 「…気持ちいい。」 「腫れが引くまで、ちょっと待とうか。」 浅野も、隣に腰を下ろした。