「…歩けるよ、下ろして?」 「何言ってんの、さっき立ち上がれてなかったじゃん。足捻ってるくせに、跳んだり走ったりしすぎなんだよ。」 「だって…」 「まぁ、止めなかった俺も悪いけどさ。さすがに最後の方は痛かったんじゃないの?」 答えられないよ。 目をそらした。 「ま、名誉の負傷ってことにしとこうか。」 私を見て、苦笑した浅野はそう言った。