「やべっ!」 「おい、早く並ぼうぜ!」 みんなあわてて校庭に出る。 私よりも玄関に近い方にいた美咲はすぐに走り出した。 私も急ごうと思ったんだけど、 ズキッ 「…っ!」 捻った方の足を踏み出してしまった。 さっきまで忘れてた痛みが今になってやってくる。 「いった…」 「はあ。まったく、いつまで走り続けるのかと思った。」 足を押さえてうずくまっていたら、声が聞こえた。