そう、あと1分。 やっぱり捻っていたらしく、今ではズキズキと痛みが。 でも、不思議と体は軽い。 「美咲、あと5本はいける。」 「あたしも今、そう思ったよ。」 ニヤって笑ったあと、美咲は走っていった。 走り出す前、ちらっと浅野の方を見た。 そこには予想していたような笑顔ではなく。 真剣な顔でこっちを見る浅野がいた。