「3組ファイトー!!!!!」 彼が応援してるのに。 抜けられないよ。 「美咲。」 駆け寄ってきた美咲に声をかける。 「ボール、ガンガン回して。」 美咲はちょっと驚いたみたいだけど、すぐに笑った。 「おーけー。でも、無理だけはしないで。みんなには伝えとくけど、もう分かってるかもね。」 そう言われて周りを見ると、みんなこっちを見て頷いてくれた。 「やられた以上にやり返さなきゃな。」 美咲がまたあの笑い方をした。