へらへらと笑いながら。 「…大丈夫です。お気遣いどうも。」 手を差し出されてたけど、自力で立った。 ズキッ …いや、気のせい。 「まお、平気?」 叫ぶ美咲に返す。 「大丈夫!」 そう、大丈夫。まだ走れる。走る。 こんな所で抜けるなんて、馬鹿のすることだ。 だって…