明けて 月曜日。
「・・・・陽和先生?」
「うん?」
陽和の表情はいつもに増して
穏やかだった。
「陽和先生・・
何か・・いいこと
ありました?」
「え!?」
陽和は驚いて,
その大きな瞳をさらに
丸くしていた。
「え・・・
あ・・うん・・・。」
そんなにわかりやすいのかな・・。
「もしかして・・・?
何か進展がありました?」
「え?」
「そうなんですね!
きゃあ,よかったですね!!」
「え!美和ちゃん!?」
美和子は,陽和の表情から
すべてを読み取っていた。
「え?・・・そうじゃ
ないんですか?」
「え・・・あ・・
うん・・・
そ・・・そうだけど・・。」
「へえ!よかった。
だって,高比良さん,
陽和先生のこと
好きなのに
誤解されてるって
悩んでましたから。」
「え!ど・・・
どうして美和ちゃんに
そんなこと・・・。」
陽和はまさか,朔が
美和子にまで
話しているとは
思いもしなかった。
「だって,陽和先生は
ふられたって
言ってたけど,
高比良さん,
しつこくすみれ組に
顔を出すから,
私,腹が立って
『これ以上,
陽和先生を傷つけないで』
って言っちゃったんです。」
「え!?美和ちゃん・・・。」
美和子はバツが悪そうな
顔をして続けた。
「あ・・すみません,
勝手な真似をして。
でも・・・
見てられなかったんです。
すみません・・・。」
「・・・ううん・・
いいのよ・・・ありがとう。
美和ちゃんにまで
心配かけちゃったね。」
「・・いえ・・
でも・・・・
そうしたら,高比良さん,
誤解だって。
『ホントに陽和が
好きなんです。』
って言ってましたよ。」
「・・・え・・え・・。」
陽和はあまりに恥ずかしくて
頬を赤らめた。
だけど・・・
不器用だけど・・
朔の気持ちは・・・
うれしかった。
そして・・・
自分たちのことに
一生懸命になってくれた
美和子にも感謝していた。
「ありがとう。
美和ちゃんのおかげだね。」
「え?私?
いやいや,
二人はいつかそのうち
くっつく運命だったんですよ。
あんなにわかりやすいのに
お互い気が付かないのが
不思議なくらい・・・。」
「え・・あ・・そう?」
「でも・・・
よかったですね。
すごく・・
お似合いだと思います。」
「あ・・・ありがと。」
陽和は照れながらも
満面の笑みで祝福してくれた
美和子の気持ちが
ありがたかった。
私たちは・・・
本当にいろいろな人に
手助けされて・・
この恋を始めることが
できたんだね・・・
これからいろいろ
あるかもしれないけど・・・
ちゃんと・・・
幸せに・・なりたい。
陽和はこれからの
朔との未来に
心をときめかせていた。
登園時間になり,
保護者と子どもたちが
やってくる。
その波が一段落したころ,
れんげ組から出てきた
背の高い男性は,
陽和を見つけて
にっこりと笑い
小さく手を振る。
陽和も少し微笑んで
手を振り返した。
美和子は,幸せそうな
陽和の様子に
心から安堵していた。
「・・・・陽和先生?」
「うん?」
陽和の表情はいつもに増して
穏やかだった。
「陽和先生・・
何か・・いいこと
ありました?」
「え!?」
陽和は驚いて,
その大きな瞳をさらに
丸くしていた。
「え・・・
あ・・うん・・・。」
そんなにわかりやすいのかな・・。
「もしかして・・・?
何か進展がありました?」
「え?」
「そうなんですね!
きゃあ,よかったですね!!」
「え!美和ちゃん!?」
美和子は,陽和の表情から
すべてを読み取っていた。
「え?・・・そうじゃ
ないんですか?」
「え・・・あ・・
うん・・・
そ・・・そうだけど・・。」
「へえ!よかった。
だって,高比良さん,
陽和先生のこと
好きなのに
誤解されてるって
悩んでましたから。」
「え!ど・・・
どうして美和ちゃんに
そんなこと・・・。」
陽和はまさか,朔が
美和子にまで
話しているとは
思いもしなかった。
「だって,陽和先生は
ふられたって
言ってたけど,
高比良さん,
しつこくすみれ組に
顔を出すから,
私,腹が立って
『これ以上,
陽和先生を傷つけないで』
って言っちゃったんです。」
「え!?美和ちゃん・・・。」
美和子はバツが悪そうな
顔をして続けた。
「あ・・すみません,
勝手な真似をして。
でも・・・
見てられなかったんです。
すみません・・・。」
「・・・ううん・・
いいのよ・・・ありがとう。
美和ちゃんにまで
心配かけちゃったね。」
「・・いえ・・
でも・・・・
そうしたら,高比良さん,
誤解だって。
『ホントに陽和が
好きなんです。』
って言ってましたよ。」
「・・・え・・え・・。」
陽和はあまりに恥ずかしくて
頬を赤らめた。
だけど・・・
不器用だけど・・
朔の気持ちは・・・
うれしかった。
そして・・・
自分たちのことに
一生懸命になってくれた
美和子にも感謝していた。
「ありがとう。
美和ちゃんのおかげだね。」
「え?私?
いやいや,
二人はいつかそのうち
くっつく運命だったんですよ。
あんなにわかりやすいのに
お互い気が付かないのが
不思議なくらい・・・。」
「え・・あ・・そう?」
「でも・・・
よかったですね。
すごく・・
お似合いだと思います。」
「あ・・・ありがと。」
陽和は照れながらも
満面の笑みで祝福してくれた
美和子の気持ちが
ありがたかった。
私たちは・・・
本当にいろいろな人に
手助けされて・・
この恋を始めることが
できたんだね・・・
これからいろいろ
あるかもしれないけど・・・
ちゃんと・・・
幸せに・・なりたい。
陽和はこれからの
朔との未来に
心をときめかせていた。
登園時間になり,
保護者と子どもたちが
やってくる。
その波が一段落したころ,
れんげ組から出てきた
背の高い男性は,
陽和を見つけて
にっこりと笑い
小さく手を振る。
陽和も少し微笑んで
手を振り返した。
美和子は,幸せそうな
陽和の様子に
心から安堵していた。
