――久しぶりの再会だったけど、言うべきことは決めていた。





「進んでみて、どうだった?」





彼は息を整えながら、にこりと微笑む。





「思った通り。いつ進み終わるかも、分かんない」





ふたりで顔を見合わせ、笑う。





「で、提案なんだけど」

「なに?」

「一緒に進んでくれないかな」





ひとしきり笑ったあと、彼が少し真面目ぶって尋ねた姿は、やっぱり大昔の小さな彼と奇妙にシンクロして。





私に懐かしさと、愛おしさを同時に連れてくる。





「そうだなァ」





私は少し考える素振りをして、また少し大人になった彼の顔を、いたずらっぽく見上げた。





そして、彼にしか伝わらない、私にしか伝えられない、最大限の想いを込めて、こう言った。









「じゃあ、まずは3年」

「ハハハ!オーケー」





fine.