「何でも、何事も、“3年”続けろ。それで合わなきゃ、やめていい」





中3の時の担任が、ゴツイ顔をこれでもかというくらい綻(ホコロ)ばせて吐いた「迷言」。





10年も前の出来事だっていうのに、あのセリフとドヤ顔だけは今でも迷惑なくらい鮮明に、私のアタマに焼き付いている。





年端もいかぬ少年少女に向かって、新卒の社会人1年生が大学の事務員さんや両親や、4年目5年目あたりの若手の先輩にまず真っ先に言われるような、手垢がイヤというほどこびり付いた格言を言い放って。





あの担任は本当に何が言いたかったのか。



本当は何を言いたかったのか。



今でも軽く疑問だ。





だけど、そんな元担任の真意は別として、あの「迷言」がなければ私は今。



界人(カイト)をココで、待っていない。





だから、その元担任は置いておくとしても、この言葉自体には、感謝したいと思ってる。





名前も覚えてないけれど、サンキュー、元担任。