恋愛ケータイ小説倶楽部

「まぁ有名どころはそうだけどな。あとは『三四郎』から続く三部作とかは文体は少し難しいかもしれないけど、一応恋愛がメインで描かれて結構面白いと思うし、俺は好きだな」


そう言いながら、先生は少年っぽい笑みをこぼす。


「あと、『彼岸過迄』はセンター試験にも出たことあるしな」


うゔ……受験…とかまだ考えたくないけど。


少しは意識しないといけない学年になってきたのは確かだ。


やっぱり先生は……先生だ。


でも。


「先生の話聞いて、少し読んでみたくなったかも」