恋愛ケータイ小説倶楽部

「………え?」


「だから、あれって小説なの?って言ってんだけど」


ナニソレハ?
ドウイウコトデスカ!?


「いや、一応小説のつもりで書いたものなんですけど…」


「だって、椎名が書いてるのって会話だけじゃん。『地の文』はどこにいったの?」


「え?『地の文』?……って何のことですか?」


「『地の文』っていうのは会話文以外の文章のことなんだけど……情景描写とか心理描写とかそういうやつ」


確かに先生に指摘された通り、私の書いていてる小説はほぼ会話文で成り立っているものだった。


「それで他の小説もそんな感じなのかと少し読んでみたんだけど」


「………」


「そんなことはなかった」


はい。そうですよ。


私の駄作とは違って他の方々の作品はどれも素晴らしいものばかりですよ。


「俺、ケータイ小説を少しバカにしてたところがあったけど、他のヤツは結構まとも…っていうより、意外に面白かった」


「………」


「『地の文』もちゃんとあったし」


「………」


この人は私を怒らせたいの?


どうしたいの?


「だから」


「余計にあんな会話文をサイトに載せるのは失礼だと思った」