「この前さ、俺勝ったら話あるって言ったじゃん?覚えてる?」
「…うん」
「俺のこと見ててくれた?」
「え、あ……うん……あ、長谷川くんのこと女子のみんなかっこいいー!って言ってたよ」
「……椎名は?」
「え?」
「椎名はどう思ったの?」
「私も……もちろんかっこいいと思ったよ?」
そういうと、長谷川くんは柔らかく微笑んだ。
「話聞いてもらっていい?」
「……うん」
「俺……前さ、先生のこと応援できないって言ったの覚えてる?」
「……うん」
そんなの、忘れるわけない。
それはたぶん長谷川くんの優しさから出た言葉。
「あれ、少しウソ」
「え?……ウソ?」
つい数秒前まで優しさから出た言葉だと思っていたことはいとも簡単に翻され、面を食らってしまう。
「だって俺、たぶん相手が誰だって……自分以外の他の誰でもたぶん応援できないから」
その瞬間、とても真剣な眼差しで私の瞳を見つめてきた。
長谷川くんの色素の薄めな茶色っぽい瞳で。
ドキン、ドキンと胸の音が私の中で大きく鳴り響く。
「ーーー椎名のこと、好きなんだ」
「…うん」
「俺のこと見ててくれた?」
「え、あ……うん……あ、長谷川くんのこと女子のみんなかっこいいー!って言ってたよ」
「……椎名は?」
「え?」
「椎名はどう思ったの?」
「私も……もちろんかっこいいと思ったよ?」
そういうと、長谷川くんは柔らかく微笑んだ。
「話聞いてもらっていい?」
「……うん」
「俺……前さ、先生のこと応援できないって言ったの覚えてる?」
「……うん」
そんなの、忘れるわけない。
それはたぶん長谷川くんの優しさから出た言葉。
「あれ、少しウソ」
「え?……ウソ?」
つい数秒前まで優しさから出た言葉だと思っていたことはいとも簡単に翻され、面を食らってしまう。
「だって俺、たぶん相手が誰だって……自分以外の他の誰でもたぶん応援できないから」
その瞬間、とても真剣な眼差しで私の瞳を見つめてきた。
長谷川くんの色素の薄めな茶色っぽい瞳で。
ドキン、ドキンと胸の音が私の中で大きく鳴り響く。
「ーーー椎名のこと、好きなんだ」



