恋愛ケータイ小説倶楽部

「椎名、ちょっと話せる?」


「あ、うん。あ、座る?」


私の言葉に長谷川くんはさっきまで先生が座っていた場所に腰を下ろした。


「あ、そういえば、長谷川くん歌わないの?」


「ん?カラオケ?俺、歌苦手だから」


「そうなの?音楽好きじゃない?」


「いや、聞くのは好きなんだけど、俺、めっちゃ音痴だから」


「え、うそ!意外!」


長谷川くんって何でもできるスーパーマンみたいに勝手に思ってたけど、そういうわけじゃないんだな。


「だからこういう打ち上げとかでカラオケに行くの実はめっちゃ苦手なんだよね」