恋愛ケータイ小説倶楽部

これ以上言葉が続けられなくて、先生の横顔を黙ってみてた。


「椎名」


その声に先生への視線を逸らすとそこには。


「……長谷川くん」


「王子様の登場だな」


先生は私にだけ聞こえるくらいの声でボソッとつぶやいた。


「長谷川、打ち合げは何号室?」


「あ、205号室です」


「ん、ありがと。じゃーな」


そう言って、先生は立ち上がって去って行った。


訊きたいことはたくさんあったけど、やっぱり言葉を飲み込んでしまった。