そう言ってさらに真剣に私を見つめてくる色素の薄めな茶色い瞳に吸い込まれそうになってしまって。


ードキッ


思わず胸がドキッと高鳴ってしまった。


「俺、勝つよ」


「…え?」


「球技大会。絶対勝つから。だから俺を見てて」


そう言ってさっきの真剣な表情が笑顔で少し柔らかくなる。


その表情を見て私も少しホッとした。


「そして勝ったら……聞いてほしい話がある」