そう言って長谷川くんがあまりにも真剣な眼差しで私を見つめてくるから。


「え、あ、そうなんだ……」


私はその眼差しに耐えきれず視線を地面に逸らしてしまった。


誰……とか訊きたいけど、そこまで踏み入ったことは訊いちゃまずいかな。


「告白しないの……?」


「うーん……」


長谷川くんは少し困っている様子だった。


「で、でもさ。長谷川くんから告白されたら100人女子がいたら99人はオーケーするだろうね!」


「99人か……」


長谷川くんが綺麗な二重の目を伏せながら切なそうに呟いた。


「長谷川く「じゃあ」


「その振り向かない1人を振り向かせるにはどうしたらいいんだろう」