恋愛ケータイ小説倶楽部

声が降ってきた方を仰ぐとそこにいたのは


「長谷川くん……」


だった。


「隣いい?」


「え?あ、うん……どうぞ」


私は慌てて手を開いて隣を指す。


それを見て長谷川くんは少し笑いながらありがとう、と言って腰を下ろした。


長谷川くんがと話すのは、先生のことが好きだと言うことがバレた時以来のことで。


正直気まずさがどうしても拭えない。


「……」


「……」


少しの間、2人の間に無言の時が訪れた。


隣にいる長谷川くんをチラッと盗み見る。


長谷川くんはさっきまでバスケをしていたというのに汗一つかいていないような
相変わらずの爽やかさだった。


長谷川くんって汗かくことあるのだろうか。



「……椎名と話すのって久しぶりだね」