恋愛ケータイ小説倶楽部

ーー翌日。


帰りのHRも終わり、放課後になった。


するとすぐさま沙也加がこの前と同様に後ろから抱きついてきた。


「理沙〜!今日さ、帰りカラオケ行こっ」


「沙也加、ごめん。今日ちょっと職員室よってかないといけなくなって」


「え?なんで?」


私からの予想外の返事に、沙也加は目をパチパチしながらキョトンとした表情をしている。


「ほら、昨日ケータイ、没収されたじゃん?あれ返してくれるって」


「そうなんだ!おーちゃん、やっぱ優しい〜」


「理沙、おーちゃんのとこ行くの?私も行きたい〜!!」


京子が私たちの会話を聞いてきたようですかさず入り込んできた。


「京ちゃん、部活あるじゃん」


「えー、ま、そうなんだけど、いいな〜」


「どうせ用件すぐ終わるし。沙也加、終わったらすぐ戻るからちょっと教室で待っててよ」


沙也加は右手を右上の頭部分にかざし、敬礼のポーズをとった。


「はーい。りょーかい」