恋愛ケータイ小説倶楽部

先生が歩き夜景の見える方向へと転換し、歩きはじめたので、私も「はい」と返事をし、その背中を追った。


辺りを見渡せばすっかり闇へと包まれていた。


一歩、一歩。


景色が確認できる場所へと近づいてく。


先生と古賀先生は本当に何でもなかったのかな。


よくよく考えると、同僚ってことで一緒に帰ってただけだったのかも……


私が変に妄想を膨らましすぎてたのかな。


それにだとしたら、瀬戸くんが言ってた、先生と一緒にいた女の人っていうのは古賀先生じゃなくて。


他にいるのかな……


結局、先生に彼女がいる…とか好きな人がいる…とかは不明なままだった。


そんなことを考えていると自然と俯き加減になってしまっていて、足元しかみていなかった。



「見てみろよ」



先生の声にハッとする。


いつしか足元はアスファルトになっていて、手すりのような金属のものが足元からの視界でも確認できた。


私は顔をあげた。