恋愛ケータイ小説倶楽部

「だって、今高校生に戻ったらアイス食べ放題じゃん?」


「…へ?」


「ほら、学校のすぐ前にアイス屋さんできたじゃん」


「あ……」


そういえば今年、学校のすぐ目の前にアイス屋さんができたんだった。


こんな田舎町に似合わないようなおしゃれなアイス屋さん。


できた途端、私たちの高校では大人気になり、私もよく沙也加たちとお店に行ったりしてる。


「先生、アイスがそんなに好きなんですか?」


「なに?悪い?」


先生はそう言って、子どもみたいに少し口を尖らせている。


そんな先生がなんだか……


「先生、かわいい」


「大人にかわいいなんて言うんじゃないよ」


そう言って、頭をコツンと軽く叩かれた。


そう頭で叩かれたのも、何だか少し愛情を感じてしまって、自然と頬がゆるんでしまう。