恋愛ケータイ小説倶楽部



***


現在、職員駐車場の近くにある大きな石の上に座って先生が来るのを待っていた。


さっきお母さんには今日は少し帰りが遅くなるってメールをした。


帰ってからもし理由を問われたら、沙也加たちと遊んでたって言おう。


そんなことを考えていると、先生は車のキーをクルクルと指で回しながら颯爽と現れた。


「じゃ、行きますか。車乗って」


「はい、失礼します」


私はそう返事をして、先生の車の助手席……ではなく、後ろの座席に乗り込んだ。


なんとなく助手席には乗りにくかったし、先生も私が後ろに乗り込んだことに対して言及することもなかった。


それでも、なんだか秘密のデートみたいで。


胸のドキドキが止まらなかった。