「そんなに分かりやすいんだ私…」


そんなんじゃ周りのみんなや……もしかしたら先生にもばれてしまってるのかもしれない。


「でも、これはたぶん俺しか気づいてないと思うよ」


私はその言葉に顔を上げ、長谷川くんの顔を見た。


長谷川くんのその眼差しは真剣そのもので、少し茶色目の瞳に吸い込まれそうになった。


「俺、椎名のことずっと見てきたから…」