ライト∽トワネット

暖かい光に包まれた部屋で少女、シエラがベットで眠っていた。

「…あたしは誰?ここは…。」

「人間界ですよ。」

そう言ったのは、あたしと同じ白銀のきれいな長い髪。まるで月の輝きの全てを受け継いだかのようなきれいな瞳を持った女の人だった。

「あなたは?」

「私は [幄眞 桜]あくま さくら(おう)です。」

変な名前。あくまって…。あなたは一体。それに…。

「あたしは?」

あたしはとても不安だった。自分の名前も分からない。この現実も。

「あなたは私の娘です。名前は[幄眞 美羽]あくま みわと言います。由来は美しい羽そのままです。」

美しい羽?何でそんなのが由来なの?羽があるわけでもないのに。分からない。何も分からない!!!

「あたしは何で記憶がないの!」

「それは…。事故で記憶を失ったのです。」

事故…。まったく身に覚えがない。思い出したいと思っても頭が割れるような

痛みと思いだしてはいけないと言う警鐘が鳴り響いている。さくらも何か隠

しているように見える。

「なぜ事故に…?」

「ある移動の際にトラブルで事故に巻き込まれたのです。」