授業が終わったあと、何か言われたらどうしよう。と、心配していたけれど


その心配は無駄に終わった


ほっとしたような、そこまで無視を決め込まなくても。と、なんだか面白くなかった私はその後のお昼時間でボソッと芹沢くんの悪口を口にしてしまった


「芹沢くんて、感じ悪いよね」


そう、言ってしまった瞬間だった




「あー、それわかる」

「つか、芹沢くんて全然放課後の掃除当番やらないよね」

「そうそう、ってか友達とか居なくない？」

「根暗だよね、きもい」


あれよあれよと言う間に、芹沢くんの悪口大会になってしまい、言い出しっぺの私は、そこまで言わなくても…と、肩身を狭くさせながら口を閉じてしまって


ついにはその流れをとめる事が出来なくなってしまった


こうして、私の一言が発端になり、芹沢くんはクラスの女子から嫌われた