無口な彼の、ヒミツと本心



私が食べ終わると、芹沢くんは立ち上がってお会計を済ませて戻ってきた

あまりに唐突だったから、慌てて私はバッグからお財布を出した




「あっ、ごめっ。いくらだった?」


「いーよ、今日は俺のおごりなんでしょ?」


「あれはっ! の、ノリって……いうか」


「冗談だよ、いつもフォローしてくれてる御礼」





……あ。